社説:湯沢市議会若返り 若者の参画促す役割を – 秋田魁新報

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 先月の湯沢市議会議員選挙で20~40代の新人ら6人が当選し、市議会は若返りが図られた。若手の躍進が市議会をどう変え、市当局、地域社会にどんな影響を与えるかが注目される。

 湯沢市議選は先月15日に告示され、20~80代の24人が18議席を争った。結果は20代1人、30代3人、40代2人が当選。60代4人、70代1人、80代1人が落選した。市議の平均年齢は改選前の65・6歳から54・4歳へと大幅に若返った。

 定数が前回(22)から4減となり、ベテラン議員の引退が相次いだことも、若返りの背景にある。人口減などに伴う故郷の衰退ぶりに危機感を募らせたというUターン組の2人など、それまで政治にあまり関わりのなかった若手が次々と市議を目指した。

 全国市議会議長会が今年8月に公表した調査結果で、全国の市議の平均年齢は59・2歳。湯沢市議会はこれより4・8歳若い。直近の県内市議選当選者の平均年齢が横手市59・8歳、大仙市63・7歳、由利本荘市63・9歳だったことからも、湯沢市議会の若返りぶりは顕著だ。市議に占める50歳未満の割合も、全国の18・9%に対し、湯沢市は33・3%と高い。

 地方議会は議員のなり手不足が全国的に深刻化しており、定数割れするケースも出ている。議員報酬の額が少ないとの声や厳格な兼職禁止規定がネックになっているとの指摘もある。

 そもそも政治自体が、若い世代に身近に感じられていないという問題がある。10月の衆院選前に行われた県内世論調査で、選挙に関心があると答えた人は60代と70代が多く、50代以下は年代が下がるにつれ関心の度合いが下がっていた。

 市町村の首長選や議員選は住民に最も身近な選挙だが、投票率は全般的に低落傾向にある。その中で湯沢市議選の投票率は70・96%と前回を4・16ポイント上回った。多くの若手が名乗りを上げたことが、有権者が関心を持った理由の一つではないか。

 湯沢市の若手市議はこれから、具体的にどう活動するかが問われる。まずは地域の若者たちとの対話の場を設けることから始めてはどうだろう。政治や行政に対する関心を高めて若者の参画を促す役割を担い、協働の地域づくりを進めてほしい。活発な取り組みは、議員の高齢化が進む県内他市町村にも刺激を与えるはずだ。

 地方議会には行政に対する監視のほか政策立案能力も求められており、豊富な経験と知識に加え、政治的手腕を備えたベテラン議員が重要な役割を果たすことが多い。若手とベテランが協力し合い、地域のさまざまな課題解決に取り組むことが望まれる。

 特に若手に期待されるのは、発想や行動力だ。衰退に歯止めをかけるためには何が必要か。積極的に地域に足を運び、打開策を探ってもらいたい。





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