衆院選岡山 候補者に聞く―1区 逢沢氏、高井氏、蜂谷氏 – 山陽新聞

Home » 都道府県議選 » 衆院選岡山 候補者に聞く―1区 逢沢氏、高井氏、蜂谷氏 – 山陽新聞
都道府県議選 コメントはまだありません



左から(届け出順に)逢沢一郎、高井崇志、蜂谷弘美の各氏

 22日投票の衆院選で、岡山県内の5小選挙区には自民党、希望の党、共産党、立憲民主党、諸派、無所属の計17人が立候補した。消費税増税の是非、憲法改正を含めた安全保障の在り方などを巡り、日ごとに舌戦は過熱している。各選挙区の候補者に主張や政策を聞いた。(届け出順)

逢沢 一郎氏(自民・前)政治の安定不可欠

 ―今回の衆院解散の意義をどう捉えるか。

 解散権は首相の専権事項だ。今任期も2年半が過ぎ、時期やタイミングを考えれば不思議ではない。首相が解散理由の一つに挙げた、消費税増税で生じる財源の使途変更は、年金、医療、介護に加え、子育て支援にも広げて教育無償化を実現するという内容。大きな政策変更であり、選挙戦を通じて理解を得たい。

 ―安倍政権に対する評価は。

 アベノミクスを前面に掲げ、大きな成果を上げてきた。株価は大きく回復し、企業収益も改善している。ただ、大企業が潤えば中小、零細に行き渡る「トリクルダウン」の効果がやや小さくなってきており、新たな知恵を絞らなければならない。政権運営が強引との批判もあり、もう一度、政権奪還時の原点に立ち返る必要がある。

 ―選挙戦では何を重点的に訴えるか。

 国会議員の役割は国益の実現だ。安全保障と経済を基軸に据え、そのことに力を尽くす。とりわけ北朝鮮の脅威が迫る中、日米同盟の関係強化などで平和を守る取り組みは重要だ。思い切った政策を展開するためには自民、公明党で政治の安定を図ることが欠かせない。

 ―党選挙制度調査会長として、さまざまな改革を主導した。

 昨夏の参院選では国政選挙で初めて選挙権年齢の「18歳以上」への引き下げが実現した。今度は被選挙権の年齢を引き下げ、さらに政治参加への土俵を広げたい。

 ◇横顔 祖父・寛氏、父・英雄氏の後を受けて衆院議員になった。衆院議運委員長、同予算委員長、外務副大臣といった要職を歴任。外交や安全保障政策に精通し、党内の政策グループ「有隣会」代表世話人として若手議員の育成にも力を注ぐ。趣味はサッカーで国会サッカーチームの主将を務める。岡山市出身。慶応大工卒。63歳。

高井 崇志氏(立民・前)安保法容認しない

 ―突然の衆院解散をどう受け止めるか。

 許せない。野党4党は6月、学校法人の疑惑を巡り、憲法53条に基づく国会召集を要求し、3カ月後に開かれたが、安倍晋三首相は1秒も審議することなく解散した。これは憲法違反にほかならない。解散は首相の専権事項というが、フリーハンドで行える国は世界でもわずか。解散権を制限する法律をつくるべきだ。

 ―今回は立憲民主党からの出馬となった。

 当初は希望の党への合流を目指していたが、安全保障法制の容認を踏み絵にされた。やはり安保法は集団的自衛権の行使を認めた部分について白紙撤回すべきであり、安倍政権を倒すためといっても、理念や政策を曲げてまで合流するわけにはいかない。その意味で、立憲民主党の考えには賛同できた。

 ―何を訴えるか。

 首相は消費税の使途変更を争点化しようとしているが、財源を子育て支援や教育に使うことは民進党時代から提案しており、首相はまねをしただけ。ただ、いまは消費税を上げる環境にないことを訴える。議員の定数削減や歳費カットといった身を切る改革も中途半端だと指摘したい。

 ―「原発ゼロ」に力を入れている。

 世界有数の地震大国である日本で原発をつくったのは大きな間違いだった。原発の運転で生じる「核のごみ」の処分地も決まっていない。原発につぎ込んでいる多額の予算を省エネや再エネの活用に充てれば、十分なエネルギーが確保できる。

 ◇横顔 元総務官僚。2001年から3年間、岡山県に出向した。江田五月参院議員の秘書を経て、05年の岡山市長選を皮切りに衆院岡山1区、参院岡山選挙区を含めて通算7回目となる選挙戦。ダイエットを兼ねてマラソンを始め、昨年のおかやまマラソンは制限時間(6時間)ぎりぎりで完走した。北海道出身。東京大経卒。48歳。

蜂谷 弘美氏(希望・新)真の地方分権実現

 ―自民党県議から転身を目指す理由は。

 県議を14年余り務め、うち12年以上は自民所属で活動したが、さまざまなことを密室で決める党のやり方に違和感が拭えなかった。もともと国政にも関心があった。知り合いである希望の党の小池百合子代表側に誘われ、新党でしがらみのない政治を目指したいと決意した。実現への第一歩として個人献金、企業献金を受け取らないことを約束したい。

 ―今回の解散をどう受け止めたか。

 安倍晋三首相は、学校法人を巡る疑惑や元防衛相の日報隠蔽(いんぺい)問題について、国会で丁寧に説明したとは言えないのではないか。北朝鮮情勢も緊張感を増しており、解散に踏み切る大義はない。

 ―選挙戦では何を訴えるのか。

 地方議員としての経験を踏まえ、真の地方分権の確立を訴えたい。地域で生き生きと暮らせるよう、地方の実情を踏まえた政治を目指す。また、女性が輝ける政策を中心にしたダイバーシティ(多様性)社会の実現や原発ゼロへの取り組み、議員定数の削減についても議論を深めたい。

 ―県議時代はライフワークとして防災対策に取り組んできた。

 命を守ることが政治の使命という思いが根底にある。県防災基本条例制定や防災ヘリコプター配備、関係機関が事前に取るべき対応を時系列で整理する「タイムライン」の導入にも関わった。国政の場では、県の枠組みを超えた広域防災の在り方を考え、大災害への備えを整えたい。

 ◇横顔 2003年の県議選で初当選し、連続4期。「ひたむきに、丁寧に」がモットーで、文教や産業労働警察、農林水産などの常任委員長を歴任した。祖父・初四郎氏、父・勝司氏も県議を務めた。読書が 趣味で、お気に入りは松本清張の「砂の器」。茶道は表千家教授の資格を持つ。岡山市出身。共立女子大家政卒。61歳。





コメントを残す