【政論】節操ゼロ…衆院選後に民進党出身者が「再結集」!? 有権者への背信をさらに重ねる気か

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産経新聞を含む新聞各紙が12日朝刊で報じた衆院選の序盤情勢調査では、希望の党の伸び悩みが軒並み伝えられた。無理もない。議員バッジ欲しさに「踏み絵」を踏む保身の権化のような政治家の集団に、有権者の冷ややかな視線が注がれるのは当然のことだ。

集団的自衛権行使を限定容認した安全保障法制を「違憲だ」と声高に批判していた多くの民進党出身者が、現行法制を実質的に容認する政策協定書に署名し希望の党の公認を得た。

平成27年7月の安保関連法案の衆院委員会採決の際、「強行採決反対!!」のプラカードを掲げ抗議した者も、委員長席に詰め寄り議事進行に反発した者も、希望の党の候補者として堂々と衆院選を戦っている。

希望の党は衆院選公約に原発ゼロ、花粉症ゼロなどの「12のゼロ」を掲げているが、ついでに「節操ゼロ」も加えたほうがいい。

参院民進党内には、希望の党への合流組を含む民進党出身者の「再結集」を模索する向きもある。開いた口がふさがらないとはこのことだ。保身のために「踏み絵」を踏んで党を出ていった合流組に、さらに有権者への裏切りを重ねさせようというのか。

希望の党の公約には「現行の安保法制は憲法に則り適切に運用」と明記されている。一方で民進党は安保法制は憲法違反だと訴え、白紙化を要求している。

希望の党の公認を受けて当選した者が相反する主張の民進党と合流するような動きは、有権者に対する詐欺行為に等しい。希望の党の支持者のみならず、民進党の理念に賛同する国民をも欺く所業だ。

希望の党公認で立候補したある民進党出身者は、安保法制に関し「違憲の疑いが強い」とホームページに記している。勢いがあるとみた希望の党の看板で選挙戦に臨んでおきながら、民進党支持層の顔色もうかがう姿勢があさましい。

衆院選に無所属で出馬した民進党ベテランの一人は希望の党に合流しなかった理由を次のように語った。

「現行憲法下で集団的自衛権行使はできないという考え方に基づき、公約として昨年の参院選を戦った」

毅然とした態度に感心したが、考えてみれば政治家として当然の身の振り方だ。当たり前の姿勢がことさら立派に映ってしまうほど、希望の党への合流組の振る舞いは保身と打算とご都合主義に満ちている。(松本学)

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佐賀市で遊説する民進党代表の前原誠司氏(中村雅和撮影)





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