【WEB編集委員のつぶやき】山尾ショックに離党ドミノ…「解党」こそ民進党が生き残るチャンスだ

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永田町で「解散風が強まっている」というウワサが聞こえてくるが、与太話には思えない。

民進党の目を覆いたくなる惨状に加え、小池百合子東京都知事(65)側近の若狭勝衆院議員(60)らによる国政新党も準備半ばで、「今なら勝てる」と誰しも考えるだろう。与党が全勝を狙う青森4区、新潟5区、愛媛3区の衆院トリプル補欠選(10月10日告示、22日投開票)の結果次第ではひょっとするかもしれない。

民進党は今月1日、前原誠司新代表(55)を選出、再出発を図ったが、いきなり人事でつまずいた。舌鋒鋭く、知名度もある山尾志桜里元政調会長(43)の幹事長起用で固まったはずが、不倫疑惑を報じる“文春砲”を食らって撃沈した。就任後でなかったのは不幸中の幸いだが、お家芸の「ブーメラン」が直撃した。そしていま所属議員の「離党ドミノ」に見舞われている。

さらに14日発売の週刊文春では、前原氏が北朝鮮を訪問した際に現地女性と親密そうにしている写真が掲載され、逆風は収まる気配がない。山尾氏の不倫報道にしろ、前原氏の女性写真にせよ、この手の問題が女性票を遠ざける要因になる。

民進党の鈴木義弘衆院議員(54)は13日、大島敦幹事長(60)に離党届を提出、8月に離党した細野豪志元環境相(46)と新党結成を目指す考えを表明した。さらに笠浩史衆院議員(52)、後藤祐一衆院議員(48)も15日に離党届を提出した。3人は細野氏が率いた党内グループ「自誓会」のメンバーだ。

鈴木氏や笠氏が離党理由について、前原氏が共産党との連携を否定していないことなどを挙げたように、「民共連携アレルギー」は党内外で強く、「離党ドミノ」の大きな原因と分かりきっている。

前原氏は「想定内だ」と強がったが、離党「予備軍」は絶えない。

前原氏は12日夜のパーティーで講演し、「次の当選のことを考えて行動する集合体が議員なので、なかなか腹の内は分からない。人の気持ちって難しいですね」と弱音を吐きながら、「代表というのは船長だ。私は最後まで船に残り、しっかりとこの船を守っていく覚悟を決めた」とも述べ、「解党論」を牽制したという。

前原氏は、同党を離党して公認候補が不在となった衆院選挙区に対抗馬を擁立する方針を所属議員に伝えている。離党「予備軍」へのブラフのつもりだろうが、大きな禍根を残した山尾氏については「目指すべき社会像は一致している」として刺客擁立を見送る意向を示したというから驚きだ。

一方、年内設立を目指す国政新党に関し、若狭氏は10日、自らの主導で進める考えを示した。民進党の衆院議員5人前後が離党を検討している状況をふまえた上で「離党者の下で、第2の民進党のような骨格でつくられることはない。離党者に私が加わる枠組みでなく、私のところで軸足を持つ」と突き放した。

小池知事も11日夜、若狭氏も同席し、細野氏と会談した。新党構想で協力できるか意見交換したとみられる。

民進党では4月以降、長島昭久衆院議員(55)や細野氏らが去り、離党議員だけで「国会議員5人以上」という政党要件を満たす。細野氏の周辺は「年内に10人規模の新党ができる」と語るなど機運は高まっている。

前原誠司代表率いる民進党新執行部は5日に船出して10日余り。

連続するドタバタ劇は、この党の行く末を暗示する。くだんの山尾氏は「男女の関係はない」と否定したが、「ない」ならば離党の必要など全く無いし、それを命がけで証明するのが政治家であり、弁護士の仕事だろう。「禊は済んだ」などと言って早々と現れないことを願う。

NHKの9月の世論調査によると安倍晋三内閣の支持率は44%(前月比5ポイント増)、不支持は36%(前月比7ポイント減)。

政党支持率は自民が37・7%(2・9ポイント増)、民進は1ポイント増加したものの6・7%にとどまった。新体制への「ご祝儀」効果もないほどこの党は、弱り切っている。まさに死に体ということだ。

この原因はやはり、民進党が何を目指しているかよく分からない「寄り合い所帯」であることに、国民の愛想が尽きたからに他ならない。

解党こそが生き残る唯一の「チャンス」と知るべきだ。

(WEB編集チーム 黒沢通)

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照明を遮って質問した記者を見る前原誠司氏=9月1日(酒巻俊介撮影)





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