“忖度”(そんたく) 重要視される官房長官の存在 – ホウドウキョク

Home » 政治家 秘書 » “忖度”(そんたく) 重要視される官房長官の存在 – ホウドウキョク
政治家 秘書 コメントはまだありません



忖度(そんたく)「忖も度もはかるの意。他人の心中をおしはかること。推察」(広辞苑より)

森友学園への国有地売却問題で、世間は、霞が関の官僚が、最低でも、安倍首相に「気が利かない」と思われない程度には気を使ったんだろうなと思っていることだろう。

直接指示、あるいは要望を受けなくても、偉い人の顔色をうかがいながら「忖度」するのは、日常生活でよくあることだ。
会社のような組織だけでなく、家族の中でもある。いちいち言葉に表さずに、あうんの呼吸で物事を進める方が、ぎくしゃくした感じが薄れるし、「忖度」される側も悪い気はしない。そうやって秩序がつくられていく。

A81ed2f9 aa7e 4c5e 9cdc 3c86b473306e

官僚は、政治家の意向を「忖度」するように教育される

官僚は、若いころから政治家の意向を「忖度」するように教育される。
何十年も前の話だが、筆者の正義感の強い知人は、地方の税務署勤務のころ、地元選出の国会議員サイドから、支持者の税金について便宜を図れないか「相談」を受け、無視していたら、結局、古参の部下が処理したそうだ。

国会議員の事務所で観察していると、議員秘書が、支持者から問い合わせ、あるいは要望を受け、関係する役所に電話している姿をよく目にしたことがある。
役人の机の上にある申請書類の山の下のほうに埋もれている案件を、山の一番上に持っていかせることくらいは、日常茶飯事だ。
ここで議員サイドが「何とかならないか」と言うと、役人から「圧力をかけられた」と受け取られかねないが、言われなくても、役人は「忖度する」ものだと支持者は期待して議員に頼む構図だ。

「忖度」にも限度を。官房長官の役割の重要性

ただ「忖度」にも限度があるはずだ。

かつて政党の事務局の人に聞いた話だが、「権力は腐敗する、絶対的権力は絶対に腐敗する」という格言は、トップがいかに人格高潔な人物でもあてはまるそうだ。
ある知事の話だったが、当選を重ね長期にわたって知事でいると、最側近である副知事は、知事が初当選のころはまだ課長クラスだったという関係になり、知事の耳には悪い話は入れず、一方で、知事に確認せずに「知事の意向はこうだ」と指示するようになったそうだ。
「汚職」という意味での腐敗ではないが、行政が腐ってしまった例だ。

こうした事態を防ぐには、制度的に多選を禁止する、あるいは権力者自らが耳に痛い話もきちんと入れてくれる側近を大切にし、余計な「忖度」が行われないよう気をつけるしかないだろう。
政権の場合は、特に官房長官の役割が重要だ。





コメントを残す