4月4日は「よーしの日」、養子の日キャンペーンに川嶋あいさん登壇(政治山)

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 2日、東京都港区の日本財団ビルで、養子の日キャンペーン「よーしの日2017」が開催されました。冒頭の「特別養子縁組に関するトーク&ライブ」には、自身も特別養子縁組の家庭で育った経験を持つシンガーソングライター川嶋あいさんが登壇しました。

情報発信にも「デザイン」が必要

 トークセッションのコーディネーターはJ-WAVEナビゲーターの丹羽順子さんが務め、川島さんに加えて、デザイン活動を通じてまちづくりに携わる九州大学講師の田北雅裕さん、3人の子どもを育てる“養親”の佐々木啓子さん、日本財団福祉特別チームのチームリーダー高橋恵理子さんが、「特別養子縁組のいまとこれから」について話しました。

 田北さんは「子どもの6人に1人が貧困、児童相談所への虐待の相談件数は年間10万件超、子どもを取り巻く環境は課題が山積している」と問題提起、分かりやすい情報発信や相談しやすい環境をデザインしていく必要があると語りました。

「血のつながりは重要ではなかった」

 佐々木さんは現在、特別養子縁組を行った3人の子どもを夫婦2人で育てており、特別養子縁組の情報になかなかたどり着けなかった自身の経験から、必要な情報が必要としている人に届いていない現状を訴えました。

 また、子どもたちには自分たちの他に実の親がいることを伝えていて、写真も見せているとのこと。子どもたちと一緒に家族を築いていくなかで「血のつながりは重要ではなかった」と振り返りました。

4万人近くの子どもに「家庭」がない

 高橋さんは海外の事例も交えて、日本でなかなか普及しない養子縁組や里親制度に関する調査結果を紹介しました。何らかの事情で産みの親の家庭で育つことのできない子どもは、およそ4万6000人。そのうち85%が乳児院や児童養護施設などの施設で暮らしていて、諸外国と比較すると「家庭」をもたない子どもの割合が多いのが実状です。

家族は、一つとして同じものはない愛の形

 川嶋さんは12、13歳までは自身が養子であることを知らずに育ち、初めて知ったときは「血のつながりのない、他人だったんだ」と大きなショックを受けたことを明かしました。それでも自分が歌う姿を誰よりも喜び、歌手になる夢を誰よりも応援してくれた母親の愛情に触れ、時間とともに血のつながりは考えなくなったと振り返りました。

 また、「家族というのは、子どもが家にやってきた所から、お互い一緒に築いてゆく、一つとして同じものはない愛の形だと思います」と語り、養子縁組や里親制度がもっと多くの人に知られ、広がっていくことに期待を寄せました。

 「あい」という名前は実の親がつけてくれた名前であることも知り、生みの親から育ての親へと命のバトンは受け継がれ、たくさんの愛情に包まれて何一つ不幸なことはなかったと述べました。一番のファンでもあった母親が亡くなって、その半年後に歌手デビューを果たした川嶋あいさん。言えなかった「ありがとう」の気持ちを胸に、トークセッション後のライブに臨みました。

 4月1日の改正児童福祉法の施行により、施設で暮らすことよりも養子縁組や里親制度の利用が優先されることとなり、養子縁組に関する相談・支援が児童相談所の業務として明確に規定されました。すべての子どもが家庭で育つことができるように、養子縁組の普及に向けた制度は整いつつますが、いろいろな「家族の形」について、私たち一人ひとりが理解を深めていく必要があるのではないでしょうか。

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