【大分】61年ぶり手探り村長選 鉢巻きに困惑、ポスターなし 姫島村で告示、有権者8割初体験 – 西日本新聞

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 1日に告示された大分県姫島村長選は、現職と新人の2人が立候補し、61年ぶりの選挙戦となった。有権者2千人足らずの小さな島はほとんどが顔見知りとあって、候補者のポスターも名前の連呼もない。一般の選挙では恒例の出陣式も手探り。異例ずくめの選挙戦が火ぶたを切った。

 9選を目指す現職の藤本昭夫氏(73)は過去8回が無投票。出陣式をするのは初めてで、近隣の議員に「舞台の大きさや進行を聞いて回った」と陣営幹部。

 会場はフェリー乗り場近くの公園。「必勝」と書かれた鉢巻きを手渡された女性(61)は「運動会では巻くけど、選挙と言われても戸惑いやな」。島で生まれ育った女性(62)は「選挙の出陣式なんて初めて。記念に見に行かないと」と興味津々の様子だった。

 新人で元村教育委員の藤本敏和氏(67)は自宅庭で出発式。たすきの名前はフェルトペンで手書きした。村内は狭い道が多いので、この日は拡声器を手に歩き回った。

 姫島は面積7平方キロの離島。有権者は1951人(10月31日現在)。住民は互いの名前と顔を知っているので、村議選でも選挙ポスターは不要。そもそも、ポスター掲示板を設置する条例がない。

 県議選などを除けば、選挙車が走ることもまれだ。今回の選挙車はあくまでも移動手段。住民の迷惑にならないように、拡声器で名前を連呼することは自粛するという。

 1955年の村長選は今回と同じ一騎打ちで、親類や親兄弟まで対立する激戦となった。当時を知る女性(89)は「狭い島でいがみ合いは二度としとうない。また村を二分することにならなければよいが…」。別の女性(73)も「島の和が乱れてほしくない」と不安を口にする。

 ただ、有権者の8割以上は村長選では初の選挙戦。漁業に関わる男性(63)は「村の選挙で選挙車を初めて見た。2人が何を言うかを聞いてみたい。村が変わるきっかけになるんじゃないか」と論戦に期待する。

=2016/11/02付 西日本新聞朝刊=

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